好きなグループが活動休止した話

こんばんは。はらしです。

今年も1年お疲れ様でした。

去年や一昨年ほどインパクトのある出来事(=ブログのネタ)は今後ないと踏んでいたのだが、俺の見通しが甘かった。オタクとしての成長あり、感情の浮き沈みありの、色んな意味で忙しい1年だったように感じる。その中でも、タイトルの通り俺の歴史に残るデカい出来事があったので、それについて軽く振り返っておこうと思う。最後まで読んで頂けたらとてもうれしい。

 

 

 

On the treat Super Seasonが活動休止した。

俺が1番最初にハマったグループで、生まれて初めてチェキを撮ったアイドルのいるグループでもある。

終焉はこうも簡単に訪れるらしい。予兆なく突然休止が発表された。複数メンバーから卒業の申し出があり、体制の立て直しのための休止だった(多分)。休止とは言え、アイドル自体を卒業あるいは事務所から退所するメンバーもいるため、グループがバラバラになることに変わりはなかった。

発表当時は実感が湧かなかった。と言うより、実感が湧かないようにしていた。自分の感情を動かすことがあまり得意でない自称平穏な性格の俺にとって推しグループの休止はあまりにもダメージが大きく、壊れてしまいかねない。まだ2,3ヶ月あるし大丈夫だろ、1つくらい好きなグループがなくなっても大丈夫だろ、そう自分に言い聞かせ、あまり考えないようにしていた。

…いや、それではダメだ。大好きなグループだからこそ逃げずに全部受け止めて、真摯に向き合わなきゃいけない。グループの終わりをこの目で見られることは幸せなことなんだよ。しかもラストの舞台はTIFときた。絶好の晴れ舞台を悔いなく迎えたい。その方が俺は心置き無くオタクとして死ねると思った。

On the treat Super Season(以下、🍣)は俺にとって唯一無二のグループである。ライブが楽しいのは勿論、数多くの新しい体験をしてオタクとしての成長した場所だ。想い出を振り返るとキリがない。俺はこのグループの終わりをおとなしく迎えたくはないと思った。残された時間はいつも以上にライブでぶち上がり、ひとつでも多く爪痕となるような想い出を作ってやろうと考えた。

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その日からは🍣最優先で行動した。仕事の都合で行けない日以外は極力顔を出し、普段は1,2枚しか撮らないチェキも少し数を増やした。ライブ中においても推しのパートは全部リフト上がるようにしたり、得意では無いハーコーに参加したりするようにもなった。ツーステもこの辺りで習得したんだっけな。一つ一つのライブにとにかく全力で臨むようになった。

 

 

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こんだけ汗かくライブは他にない。

襟くっそ引っ張られて伸びた。

 

 

休止発表から約1ヶ月後の6月下旬、🍣最後のワンマンライブがあった。この日で5人中2人が卒業し、残る3人は8月上旬のTIFで卒業という形であった。

満員のWOMB。いつも通り楽しむことしか考えてない大好きな🍣のオタクたち。ライブの規制も一切なく、ダイバーキャッチもいるというこれ以上ない豪華なライブだ。

た、楽しすぎる…。空きスペースがなく、常におしくらまんじゅう状態でのリフトサーフモッシュ。オタクレベルを徐々に上げていた俺はこの状況でも十分に対応出来た。リフトはもう数え切れないくらい、サーフにおいても10回以上はした。最高記録。ダイバーキャッチのお兄さん、いつもありがとう。サーフは背中から落ちてめっちゃ痛いし、知らない間にできた切り傷も染みる。嗚呼、気持ちよすぎる。これがライブだ。デビュー当時から変わらないスタイルを貫いてきた🍣の至高の姿だ。そんなライブを作り上げるいちオタクとして参加できたことが本当に嬉しかった。

https://x.com/oss_antvox/status/1672967373295607809?s=46&t=NVIRXnmXp2W6hfj72U9Mew

 

 

楽しい時間が終わってしまった。全てを出し切って燃え尽きた……かと思いきや、俺の心はまだ燃えていた。こんな最高のグループは他にない。最期まで真剣に推したい気持ちがより強くなった。幸いなことに推しメンもまだいるし。

ここまで来ると完全に吹っ切れていた。終わったら悲しいだなんてそんなん知らん。今を全力で楽しんで全力で推せればそれでいいんだ。さあ、あと1ヶ月どんな姿を見せてくれるのかな!楽しみ!!!

3人体制になるということは当然歌うパートは増えるし立ち位置も変わる。負担が急に増える分、曲数は絞るのかと思いきや、なんと20曲全部を3人用バージョンでレッスンしてるらしい。それに加え、衣装も新しくなった。残り1ヶ月、消化試合ではなく、全力でオタクを楽しませようとぶつかって来てくれる姿が本当に嬉しかった。

 

ぼく「あのパートとあのパートがこぐまに回ってきたらアツいな〜」

こぐま「さあどうだろうね〜」

後日ぼく「本当にこぐまのパートになっとるやんけ!!!!」

なんてこともあった。

 

そこからTIFまで本当に楽しかった。上記以外に大きな変化があった訳では無いが、ひとつひとつのライブに自分も周りもメンバーもフルパワーで参加していたあの期間は、今思い返しても本当に幸せだった。終わりの見えているグループを全力で推すことに快感を覚えてる自分もいた。知らぬ間にTシャツに誰かの血がガッツリ付いてたり、全曲ライブで死ぬほど柵立ちしたり、オタクが勝手に作った結成2周年祝いのクソデカ横断幕をリフト2機で掲げたりなど、密度濃かったな〜〜〜

 

最期の日が来た。意外なことに俺は落ち着いていた。今日も全力で楽しむ。ただそれだけ。ステージはSKY STAGEとDoll Factoryの2公演。どんな曲が聴けるのか、どんなパフォーマンスをぶつけてくれるのか楽しみだった。

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SKY STAGE

ロケーションも良く、こんなにも大きな舞台でパフォーマンスする🍣を見ることが新鮮だった。メンバー全員がTIF未経験だったこともあり、いつもより気合いが入っているように見えた。肝心の俺はと言うと、曲が進む度に「あぁ、この曲を聞くのはこれで最後なんだな」と哀愁に浸ってしまっていた。俺の感情に呼応するかのように、雨が強くなってきた。だがそんなことよりも1秒でも長く音楽と推しメンを感じていたかったので、あまり気にならなかった。

 

数日前

こぐま「最後の曲なんだと思う?」

ぼく「スカイステージはstay glowかな」

当たった。曲自体の強さが際立つかと思いきや歌詞が本当に良い曲。心に沁みた。一筋縄ではいかないグループ活動だったし俺自身もよく感情の起伏が生まれるグループだったけど、こうしてようやく大きな舞台に立てたことに対して、歌詞を重ねて聴いていた。いやあマジでいい曲なんだよこれ。

 

Doll Factory

🍣の最期として本当に相応しいライブだった。サーフ、ハーコー、Wall of Death、🍣の日常に近い光景が広がっていた(つまみ出されてたけど)。その中でも特にshake it now!!!!!!とRUNが楽しかった。普段のライブと変わったことをした訳では無いが、この日は特段と規模がでかかった。RUNでここまでのクソデカサークルモッシュは初めて見たかもしれない。ボンズくん(セキュリティ会社のスタッフ)を蹴散らしながら笑顔で走り回るオタクの姿に見て、何だか誇らしい気持ちになった。そうだよ、🍣はめちゃくちゃ楽しいんだ。ここで死んでいいグループなんかじゃない。みんなもっと暴れ散らかしてくれ。最高の御馳走を堪能していってくれ。そして最後はシェキナでのWoD。対岸で待ち構えているオタクの笑顔が今でも忘れられない。俺も負けじと中指を立て、オタクとの戦闘を待った。はぁ…これがライブなんだよな。この気持ち良さのために俺はライブに来ている。自分が全力で楽しみ周りも全力で楽しませるというこの雰囲気が🍣の大好きなところ。楽しかった。ありがとう。そして、さようなら。

 

終わってしまった。いつも楽しい時間を提供してくれる🍣のライブは本当に素晴らしい。直後にAppare!の大事なライブがあったのだが、どうしても🍣の余韻から抜け出したくなくてブッチした。少なくとも数日は余韻に浸れそうだし、しばらくは喪失感に襲われることも無いんだろうな〜など考えながらTIFを後にした。

しかしそう思ったのも束の間。電車に乗り座った瞬間、急に大漁の涙が溢れてきてしまった。楽しいライブに参加して満足感や充実感を得たはずなのにどうして…?あ、そうだ。もう二度と🍣のライブは見れないんだった。あの楽しかった時間はもう、どう足掻いても帰ってこないんだ。

悲しいのは当たり前だ。2年ちょいのドルオタ人生で一番衝撃的で刺激のある経験を積んだのが🍣だった。今は当たり前に出来るリフトサーフモッシュツーステハーコー(床サーフ柵立ち)だって全部🍣で学んだ。殴られたり蹴っ飛ばしたり首締められたりなど意味の分からない体験も🍣でしか味わったことがない。こんなにも非日常の快感を得られるライブは、ここにしかないのだ。ライブのアレコレが分からない無知で純粋だった俺を心の広いオタクとして育て上げ、今のライブ鑑賞スタイルを作り上げたグループであることに間違いなかった。

後悔だってある。俺は全ての期間同じモチベーションで🍣を追うことが出来なかった。週3,4で通うこともあれば2ヶ月ほど空いてしまうこともあった。この空白の2ヶ月があればどれほど楽しい思いが出来たのだろうか。今喉から手が出るほど求めている🍣のライブを、どうしてこの時の俺は逃してしまったのか。

2ヶ月空いてしまったときも、小熊みらいは優しく迎えてくれた。怒るわけでももっと来いと言うわけでもなく、「元気してるー?」「はらしの声こんなんだったな笑」「あっぱれどんな感じなのー?」と俺に寄り添った対応をしてくれたことが嬉しかった。さらに有難いことに、俺のツイートも隈無くしっかり監視してくれてたようで話も弾んだ。アイドルという仕事をする上で当たり前なのかもしれないが、俺にとってはとにかく嬉しかった。それと同時に、いつでも元気いっぱいでテンションが高くて目が線になるくらいの顔で笑う推しメンを、本当に大切にしなければいけないと思った。

そんな想い出や後悔にも溢れたグループを失った俺は、ひたすら咽び泣くことしか出来なかった。タオル(推しメンの生誕グッズ)は大量の涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。

電車内で30分くらいは泣いたと思う。少し冷静になったところで、いい大人が人目を気にせず泣いていることに羞恥を覚え我に返った。

また、楽しめる場所を探そう。🍣と似たような楽しみ方できるグループはいくつか知っている。オタクを辞める気は無いし、きっとすぐいい場所が見つかるはず。

 

 

昨年、一昨年の記事にも名前を出しているAppare!やネオジャポは今も俺の推しグループとして健在している。この2つで俺の寂しさを埋められるかと言われるとそれは絶対に出来ない。何故なら、俺はそれぞれのグループにそれぞれ別の楽しみ方を求めているからだ。簡単にまとめると、Appare!は振りコピ、ネオジャポは歌声やダンスパフォーマンス、そして🍣は自由度の高いリフトやモッシュを目当てとして出向いてる。つまり何が言いたいかというと、🍣で発散していたライブ欲は、違う楽しみ方を求めている他の2グループでは絶対に発散できないのだ。

 

 

TIFから1,2週間ほど経って、身体が🍣に代わるグループを欲してきた。いつまでも落ち込んではいられないし、こんなんでくたばってたらオタクも続けられない。以前から気になっていた場所へこっそりといくつか行ってみた。

結果、やっぱりダメだった。薄々気づいてはいた。好きになれそうなグループなんて簡単に見つかるわけが無い。曲や顔がぶっ刺さりする現場があったとしても、今の自分を構成してきた存在に代わるグループなんてないのだ。僅かな期待を胸に放浪してみたが、それは無駄に終わった。

 

そこからは毎晩枕を濡らす日々。ごめんそれは盛った。週一くらい。楽曲を聴いたり映像を見たりすると過去の記憶が無限に甦ってくる。「あそこでレス貰いに行ってたな」「このパートでのリフト突っ込みに命かけてたな」「ここでツーステを踏むために沢山練習したな」「あんな楽しいオタクがいたな」。そんな事を考えていると自分でもドン引きするくらい涙が出てくる。めちゃくちゃ命かけて追ってた訳でもないはずなのに。自分の中でここまで存在が大きくなっていることに、亡くなるまで全く気づかなかった。もっと色々遊びたかった。もっと推しメンの顔が見たかった。もっと長い期間、On the treat Super Seasonのオタクを名乗っていたかった。

 

アイドルオタクという趣味でここまで辛い思いをするとは思わなかった。グループの解散やアイドルの脱退なんて日常の出来事ではあるし、自分の番が回ってくるのも時間の問題だとは思っていた。だが、いざ回ってくると本当に心にくるものがある。今の自分を構成している存在が消えることがこんなにも苦しいとは。はあ。どんなに苦しんでも抜け出せない。新たに好きなグループが沢山出来たとしても、この傷は癒えない。これがアイドルオタクをやるってことなんだなあ。

 

予兆なく突然脱退するアイドルがいたり、突然解散するグループがあることを考えると、🍣は最高のフィナーレを迎えたグループであることに間違いは無い。最後の最後まで幸せな時間を届けてくれて本当に感謝している。

 

そう遠くないうちに嬉しい発表もありそうなので、それを心待ちにしながら今日も泣こうと思う。

 

それではまた、現場で会いましょう。